辣腕人生

エッセイ、旅記、書評メインを書きます

「書評」続 横道世之介を読んで

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今回書評していくのはこちらの続 横道世之介です。

青春小説の金字塔ともいわれてます。

前作の横道世之介の続編ではありますが、登場人物が一新しており

こちらの続編からでも読んでも支障はないと思います。

 

それでは書評を。

 

 あらすじ

時代は1993年。前作から6年が経過しており主人公世之介は24歳になっています。

 まともな職に就けず、パチンコ、バイトの日々。大学時代のコモロンが唯一の遊び仲間。

ひょんなことから元ヤンでシングルマザーの桜子と付き合うようになります。

そんな世之介の24歳と25歳を色濃く描いた1年間の物語です。

 

 

感想

 続編が出てめちゃくちゃ嬉しかった

 まさか続編が出るなんて、とかなり驚きました。

作者の吉田修一さんは続編を書く気はなかったようですが、

こうしてまた読めたのは身が震えるほど嬉しかったですね。

また世之介の物語が読める嬉しさをかみしめながら読めました。

 

 

フリーターの世之介という存在

今作ではフリーターの世之介。人生のどん底にいると彼に出会いたくなります。

僕も今そんな感じだし、世之介も似たようなものだと感じました。

だけど不器用なりに彼なりに生きているっていうのが伝わってくるんです。

後に彼が写真家になるように僕も好きなことで生きていたいそう思えました。

 

 

読み終えてじんわりとくる熱さ

この作品の一貫しているところは特別な事件も起きないし、大きな展開もないところ。

だけどそれがリアルでなんだか世之介がそこにいる友人に見えてくるんです。

物語を終えてもふと彼を思い出すことがある、そうして彼は愛され続けているんだと思います。

 

 

最後に

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最後に作者さんの言葉を添付して終えようと思います。

この作品を一番に読んでもらいたいのはやっぱり僕たちみたいなニートですかね(笑)

人生のダメな時期、万歳。 人生のスランプ万々歳。