辣腕人生

エッセイ、旅記、書評メインを書きます

小さな小さな小噺

 

昨日、名古屋の商店街を歩いてるところ 占い と書かれた怪しい看板に目が入った。

 

少しばかし興味が沸いた僕は一緒にいた友人と行くことにした。

 

場所というのが小汚いアパートであり、ますます怪しさがあったが興味が勝ってしまった。

 

これもまた年季の入ったエレベーターで4階へ向かい、その怪しい館へと足を踏み入れる。

 

そこには一つの机があり、優し気な1人の宿老が座っていた。

 

僕らはその机の前に彼女に導かれるように座った。

 

さあ、何が見たい。そう彼女に言われた、一概に占いといってもいくつかの種類があった。

 

手相、タロットカード、四柱推命。他にもあったような気がしたが覚えているのはこれくらいだ。

 

その中で僕は未来のことがわかるという四柱推命を選択した。

 

元来、占いなんかは信じないたちなのがその結果に少しだけ慄いてしまった。

 

まず初めに小説家志望だと彼女に伝える。

 

彼女はなんだか太い六法みたいなものを取り出してそれ専用の紙に殴り書きでたくさんの漢字を書く。

 

結果としては僕は人の上に立つ仕事が向いているということだった。

 

確かに目上の人から命令されるのは特別嫌だったし、サラリーマンが毎日満員電車に乗っている意味だって理解しがたい。

 

ここで改めて自分の方向性が見えた気がした。

 

ものを書く仕事を悪くないし、1人で何かを創造する仕事でもお金に困らない。

 

彼女の言葉を鵜呑みにしてはいけないと思うが、目指す物が見えてきた。

 

ここが自分のターニングポイントではないかと思った。