辣腕人生

エッセイ、旅記、書評メインを書きます

梅雨の晴れ間

今年は例年に比べて梅雨入りが遅かったようで、7月の今でも絶賛梅雨なわけだ。

 

今日は暑い日差しと共に蝉の鳴き声を聞きながら起床した。

 

夏本番がやって来たのかななんて思ってたら、

 

昨日のニュースで梅雨明けは23日ごろになるでしょうと言うフレーズを思い出した。

 

梅雨の晴れ間ってやつなのかな、

 

久しぶりの晴天だったので河原にでも行って

一服しようかななんて考えた。

 

外に出るとムッとする暑さ、30°もあった。

 

梅雨のジメジメとする暑さよりかはましか、と思い河原へと向かった。

 

直射日光に当たって惣菜パンを食っていると汗がダラダラと意に反するように流れてきた。

 

さすがに暑すぎるので木の陰で休むようにする。

 

小鳥のさえずりがよく聞こえた。彼ら達も休んでいるのだろう。

 

一昔前は冷房なんていらなかった時代があったそうだけれど、そんな時代あったのかと疑いたくなる。

 

それでも夏が来るのは嬉しいことであり、せせらぎの音がとても綺麗で心地よかった。

 

 

 

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小さな小さな小噺

 

昨日、名古屋の商店街を歩いてるところ 占い と書かれた怪しい看板に目が入った。

 

少しばかし興味が沸いた僕は一緒にいた友人と行くことにした。

 

場所というのが小汚いアパートであり、ますます怪しさがあったが興味が勝ってしまった。

 

これもまた年季の入ったエレベーターで4階へ向かい、その怪しい館へと足を踏み入れる。

 

そこには一つの机があり、優し気な1人の宿老が座っていた。

 

僕らはその机の前に彼女に導かれるように座った。

 

さあ、何が見たい。そう彼女に言われた、一概に占いといってもいくつかの種類があった。

 

手相、タロットカード、四柱推命。他にもあったような気がしたが覚えているのはこれくらいだ。

 

その中で僕は未来のことがわかるという四柱推命を選択した。

 

元来、占いなんかは信じないたちなのがその結果に少しだけ慄いてしまった。

 

まず初めに小説家志望だと彼女に伝える。

 

彼女はなんだか太い六法みたいなものを取り出してそれ専用の紙に殴り書きでたくさんの漢字を書く。

 

結果としては僕は人の上に立つ仕事が向いているということだった。

 

確かに目上の人から命令されるのは特別嫌だったし、サラリーマンが毎日満員電車に乗っている意味だって理解しがたい。

 

ここで改めて自分の方向性が見えた気がした。

 

ものを書く仕事を悪くないし、1人で何かを創造する仕事でもお金に困らない。

 

彼女の言葉を鵜呑みにしてはいけないと思うが、目指す物が見えてきた。

 

ここが自分のターニングポイントではないかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒッチハイク記 完結編

さあ ヒッチハイク2日目。

前日の記録はこの記事をご覧下さい。

 

gonchakun.hatenablog.com

 

 

8組目 大阪の床屋さん登場!

8時半から国道2号線、下道で大阪へ行く道ででヒッチハイクをしていました。

なかなか捕まらず、1時間以上待ってました。

めちゃくちゃキツかった。

そうしてようやく10時過ぎに捕まりました!

乗せてくれたのは40代のおじさん。

大阪の人で奥さんを三ノ宮まで送ってたみたいでした。

「普段は下道通らないんだけどね、これも巡り合わせかな」

そんなことを言って乗せていただきました。

この方とはかなり人生についてのお話をしました。

「人生なんてやりたい事は出来ないよ、妥協ばかりの人生だからね」

名言いっぱい生まれていました、でもこうやって人の話を聞くこともヒッチハイクの目的だったので達成出来たと思いますね。

そんなこんなでお昼もご馳走してもらって、

たくさんの話ができました。

 

 

9組目 3人ご家族登場!

午後1時香芝インターで降ろしてもらい、

伊賀SAまでとスケッチブックを掲げて5分ほどですぐに声をかけてくださいました。

大阪に住んでいるという3人家族の方でした。

「伊賀SAまでならいいかなと思って乗せてあげたよ」

と言われ、区切って書いたのは功を奏しましたね。

車の中で次の目的地を考えて下さったり、物珍しそうにスケッチブックを見たりしてくれてました。

 

10組目 厳ついご夫婦登場!

ついに伊賀SAまで到着しました。

名古屋まで残りあと50キロ近くとなりました。

次の目的地は長島とスケッチブック掲げました。

これもまた5分ほどで止まってくれて、今日行けるぞ!と思いました。

乗せていただいたのは40代のご夫婦、少し厳ついご夫婦でしたが、快く乗せてくださいました。

当初、ご夫婦の目的地は長島でしたが、

娘さんが名古屋にいるらしく乗っている途中で

「名古屋までいくよ」と言われました。

めちゃくちゃ驚きました。感動して涙が出そうになりました。

1時間ほど走って名古屋駅に着き、お礼を言って去ってしまいました。

結局使わなかった名古屋のページ。

でも本当に感動を覚えました。

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あれから1週間経ちますが、全て鮮明に覚えています。

次回はヒッチハイクでのやって良かったところ苦労したところ、そんなことを書きたいと思います。

 

 

 

ヒッチハイク記 野宿は免れた篇

5月8日の13時から松山で始めたヒッチハイク

5月9日の16時目的地名古屋駅で終了しました!

 

正直こんなにキツイとは思ってませんでした、

自分の考えが甘かったですね。

 

今日は暇なのでヒッチ1日目をみなさんにシェアハピします。

 

 

松山から出発!

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こんな感じで堂々と松山国道56号線からスタート。

物珍しいのかドライバーの人達とよく目が合いました(笑)

 

1組目の登場!

30分経っても中々ドライバーの方々は停まってはくれません。(すでに後悔)

ですが、後ろから「そこじゃ高松行きは捕まらんかもよ」とおじさんに声を掛けていただき

その方が松山インターの手前まで送ってくださいました。

コーヒーやらジュースやらお菓子やらたっくさん餞別を頂きました。

今ではあそこで声をかけていただかなかったら「松山出られんかったかもな」と思いますね。

 

 

2組目 BMWに乗った兄ちゃん登場!

インター前に来たのは良かったものの、ここも中々捕まらず。

30分ほど経過して厳ついBMWが停まってくれました。

東温市までやったらいくでい!」と兄ちゃん。

秒で感謝を述べましたね。

彼は僕より年下の20歳で大手の会社で清掃マンとして働いてると言ってました。

消防士になる夢を諦め、今の職に就いたそうです。

こうして人の夢とか哲学を聞いていたらヒッチハイクした甲斐があるなと思いました。

 

 

3組目 結婚20年ご夫婦登場!

無事、東温まで着きました。

ここでもやはり結構粘りました。

40分ほど待った後に40代のご夫婦に声をかけていただきました。

「西条までなら行けるよ!」 

「お願いします!!」と例のごとく即答。

お話を聞いていくうちに4人の子供さんがおり、結婚20年のでぇベテランのご夫婦と知りました。

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またジュース、食べ物まで頂いていたせりつくせりです。本当に感謝感激しました。

 

4組目 サッカーのお兄さん登場!

西条市のコンビニの前でスケッチブック掲げていると、10分後くらいに

四国中央市(県境)まで乗せてやるよー」

30歳のサッカーお兄さんが乗せてくださいました。

なんで乗せてくれたのかと問うと、

「なんとなく?暇だったからかな」

この辺で気付きました、男性の方のが乗せてくれやすいなと!

ぴちぴちギャルは無理だな!と。

 

5組目 陽気なパパさん登場!

先程と同じく四国中央市のコンビニに立っていたところすぐに

「香川のSAまで連れて行ってあげるよ」

とおじさんが声を掛けてくれました。

この方中1の息子さんがいて、仲良しエピソードたくさん話してくれました。

なんだか可愛らしかったです(笑)

 

 

6組目 謎のカップル登場!

ヒッチハイクを始めた初の高速に入り込めたものは良かったものの、時間は5時を過ぎていました。

ここで懸念されるのは車が少ないということ。

案の定、車は多くはなく、しらみ潰しに岡山ナンバーの車へ声をかけて行くようにしました。

2組に声をかけたものの沈没。

ここでかなり凹みました、、

スケッチブックを持ってウロウロしてると

神戸から来た50代のカップル?が声をかけてくださいました!

「どこまで行くん?」「名古屋です!」

そんな会話をして何とかヒッチ成功。

カップルか夫婦なのか聞けず、岡山の瀬戸SA到着。

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このお2人には夜ご飯までご馳走になりました!

僕の将来の夢も笑わずに聞いてくださって本当に嬉しかったし、お世話になりました。

 

 

7組目 船乗りの船長さん登場!

さて、ご飯も食べ終わり時刻は8時半。

この時点でかなり車が少ないことに気付いた。

やばい。やばい。やばいぞ。

「このままではここで夜を過ごすことになってしまう」

声をかけながらやっとの思いで6人目。

三ノ宮まで連れて行ってくれるおじさん発見!

マジ泣きそうになりました。

この方は旅客船の元船長であり、船乗りの方でした。

「世界を60カ国も回ったよ」という言葉には重みや深みを感じました。

 

 

三ノ宮到着!

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やっっとここまでたどり着けました。

もう10時を回る頃でクタクタでした。

と、1日目はこんな感じで、7組の方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。

この後、ネカフェでめちゃくちゃ寝た。

次回、最終日、2日目、書きます。

 

 

「書評」続 横道世之介を読んで

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今回書評していくのはこちらの続 横道世之介です。

青春小説の金字塔ともいわれてます。

前作の横道世之介の続編ではありますが、登場人物が一新しており

こちらの続編からでも読んでも支障はないと思います。

 

それでは書評を。

 

 あらすじ

時代は1993年。前作から6年が経過しており主人公世之介は24歳になっています。

 まともな職に就けず、パチンコ、バイトの日々。大学時代のコモロンが唯一の遊び仲間。

ひょんなことから元ヤンでシングルマザーの桜子と付き合うようになります。

そんな世之介の24歳と25歳を色濃く描いた1年間の物語です。

 

 

感想

 続編が出てめちゃくちゃ嬉しかった

 まさか続編が出るなんて、とかなり驚きました。

作者の吉田修一さんは続編を書く気はなかったようですが、

こうしてまた読めたのは身が震えるほど嬉しかったですね。

また世之介の物語が読める嬉しさをかみしめながら読めました。

 

 

フリーターの世之介という存在

今作ではフリーターの世之介。人生のどん底にいると彼に出会いたくなります。

僕も今そんな感じだし、世之介も似たようなものだと感じました。

だけど不器用なりに彼なりに生きているっていうのが伝わってくるんです。

後に彼が写真家になるように僕も好きなことで生きていたいそう思えました。

 

 

読み終えてじんわりとくる熱さ

この作品の一貫しているところは特別な事件も起きないし、大きな展開もないところ。

だけどそれがリアルでなんだか世之介がそこにいる友人に見えてくるんです。

物語を終えてもふと彼を思い出すことがある、そうして彼は愛され続けているんだと思います。

 

 

最後に

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最後に作者さんの言葉を添付して終えようと思います。

この作品を一番に読んでもらいたいのはやっぱり僕たちみたいなニートですかね(笑)

人生のダメな時期、万歳。 人生のスランプ万々歳。

ヒッチハイクの旅に行ってきます。

2日ばかりブログをさぼってましたが、再会しまーす

 

さて題名通りに明日からヒッチハイクの旅に出ます、

 

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ボードも買ったし、マジックも用意しました。(準備万端)

 

目的地は愛知県の名古屋市まで。友人の家に着くことが目的です。

 

松山→高松→神戸→大阪→奈良→三重→名古屋

 

みたいな順で着くのが超理想的なルートです。

 

違う世界を見て、たくさんの人とふれあって、精神力と人間力を高めようとおもいます。

夏の匂い

昨日の晩は友人たちと酒を飲み交わし、自分の体にほんのりと2日酔いを感じて目を覚ました。

 

馬鹿みたいに酒を飲んでる時はいいんだけど、帰宅するとタバコ臭さが頭にこびり付くのが嫌でたまらない。

 

そう思いながら今は原付バイクに乗って街を徘徊している途中だ。

 

こう思い立った理由は夕方の夏の独特なあの匂いが強かったからで、それ以外に理由はない。

 

かくして街を眺望できる自分流夜景スポットにきた。

 

鈴虫の音、カエルの鳴き声、猫の発情しているさま、どれをとってもなんだか夏が近づいてきたのだなと思う。

 

22回めの夏が来てあっという間に終わりを迎えてしまう。

 

そんな情景を感じて夏を迎えようと思った。